炭酸泉ってどんなもの?


今、話題の炭酸泉。人工炭酸泉装置の普及によって、私たちの生活にグッと身近なものになってきました。

ここでは、美容や健康において知られている効果効能を中心に紹介します。


日本に少ない天然炭酸泉

最近「炭酸泉」という言葉を耳にする機会が増えてきました。温泉やお風呂の好きな方なら、すでに利用されている人も多いのではないでしょうか?

美容と健康の意識が高い方、あるいはスポーツ選手の間では、愛好者が増えてきています。

家庭用のお風呂装置も手に入りやすくなっているので、自宅で炭酸泉を楽しむ習慣も広がって行くかも知れません。

では、この炭酸泉とは一体、どんなものなのでしょうか?

そもそも炭酸泉とは、天然に湧き出す温泉の一つ。ドイツや東欧では療養泉として、古くから心臓病や高血圧症の治療に用いられてきました。日本では大分県の長湯温泉などが良質の炭酸泉が出る湯治場として知られていますが、残念ながら入浴に適した天然の炭酸泉の数は極めて少ないといえます。

その理由をして、天然の炭酸泉が湧き出るのは、ヨーロッパのような古い地形・地層に多く、活動期の火山が多い日本では、良質な源泉が限られているからです。温泉大国日本でも、天然炭酸泉が占める割合は0.5%にも満たないといわれています。

その結果、ヨーロッパではポピュラーだった炭酸泉も、日本では馴染み深いものではありませんでした。


人工炭酸泉装置の開発

そんな状況が変わったのは、90年代後半。日本で人工炭酸泉装置が開発され、医療機関を皮切りに、温浴施設やスポーツ施設、家庭向けなど次々と商品化され、炭酸泉を身近に楽しめるようになってきました。

人工で作られる炭酸泉は、簡単に言うと、高濃度な二酸化炭素(炭酸ガス)の溶け込んだお湯のことを指します.

二酸化炭素はお湯に溶け込みにくい性質があり、近年になるまで高温の条件化で高濃度の炭酸ガスを溶かし込むことは、難しいとされていました。これが可能になったことで、炭酸泉の利用が大きく前進したのです。



炭酸泉の身体への作用、効果効能について

さて、この炭酸泉。体にはどんな作用があるのでしょうか?炭酸泉に浸かることで、まず、血中の二酸化炭素量が増加します。すると体内で、これを排出しようというメカニズムが働き、血管の拡張作用がおこり血行が促進されます。その結果、次のような効果効能があるといわれています。

  1. 血行の促進による効果

血液の循環よくなることによって、循環器系疾患(心臓病)などの症状に改善が見られるほか、リウマチの疼痛、冷え性、高血圧、肩こりなどの血行障害の緩和などに効果があるとされています。一部の医療機関では、閉塞性動脈硬化症、糖尿病による皮膚潰瘍、皮膚壊疽などで高い治療実績が報告されているほか、床ずれの症状改善などでもその効果が注目されています。


  1. 皮膚への影響

前途のように血行促進による皮膚疾患の改善のほか、PH値が4.5~5程度の弱酸性を示すため、肌の引き締め(アストリンゼント)効果が高く、肌のシミなどにも改善が見られるといわれています。

また、脂質等の汚れを落とす機能にも優れ、異臭の除去等の効能も期待できます。

  1. リラクゼーション作用

まだ、医学的なメカニズムは完全には解明されてはいませんが、リラクゼーション機能も高く、利用者の多くに睡眠改善が見られるという報告があります。


人々のQOLに貢献する新しいツール

人工炭酸泉装置の開発から、まだ十年余りの歴史ゆえ、科学的な解明は途上段階にあるといえますが、この10年ほどの間に、様々な分野でその効果効能が注目されるようになっています。

炭酸泉とは、一言で表現するなら、人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)、生活の質の向上をサポートする新しいツールといえるのではないでしょうか?



サロンワークと炭酸泉


炭酸泉がサロンワークにもたらす効果とはどのようなものでしょうか?

幾つかのポイントをまとめてみました。



炭酸泉研究の現在

天然炭酸泉は、温泉法によれば、遊離炭酸(CO2ガス)を250ppm以上含むものをいい、さらに遊離炭酸ガス濃度が1000ppm以上のものは療養泉に定義されます。

人工炭酸泉に関しては、濃度等で定義はありませんが、一般に1000ppm以上のものが、医療分野などでも治療効果が高いとされています。

人工炭酸泉装置は、医療の分野で活用がスタートし、老人介護施設や温浴施設などで使われるようになり、現在では一般家庭向け商品へと広がってきています。

美容室向けの装置が普及するようになるのは、ここ1~2年ほどで、特に2010年後半から導入するサロンが目立ち始めています。

人工の炭酸泉装置の研究が本格的に始まったのは、97年以降で、医療関連の研究業績が中心です。


炭酸泉の機能区分

人工炭酸泉は装置の歴史が新しいこともあり、理論的に解明されていることが、まだ少ないといわれています。その反面、実際の使用を通して様々な効果効能が確認されており、将来的に幅広い用途が期待されています。ここでは、美容室で使った際に得られる効果効能を、まとめたものをご紹介します。














  1. 頭皮や毛髪の表面への物理的な働き

これまでの医療分野の研究では炭酸ガスが皮膚から吸収され、毛細血管が開き、血流量の増加が起こり、様々な病状の改善に役立つことが報告されています。

サロンでの使用では、頭皮の毛根に詰まった皮脂や毛髪についたシリコン等の残留物除去の効果が非常に高いことが知られています。

つまり、炭酸泉は皮膚に浸透して内部から血流改善が促進される作用と皮膚表面に働きかける物理的作用の、内と外の機能を分けて考えたほうが理解しやすいと思われます。

頭皮や髪の汚れの除去には、発砲する炭酸の気泡の力が関与しているのではないかと考えられています。


  1. 頭皮や毛髪表面に作用する科学的な働き

次に、サロンで多く聞かれるのは、アルカリを中和する機能です。

一般に炭酸泉はPH5付近でアルカリ剤を使った後に使用すると、中和されて弱酸性に戻す働きが認められています。

これによって毛髪のコンディションが著しく改善し、パーマやカラーの継続に非常に有効であるという意見が多く聞かれます。


  1. 頭皮の血行を促進する働き

医療分野で実証されている血行促進は、当然頭皮にも同じ作用があり、サーモグラフィーの測定などでも浸漬した部分の熱が上昇していることが知られています。こうした血流改善によって、育毛効果が期待できるという意見は多く、実際にその効果が見られたという声も多く聞かれます。頭皮に対する使用では、これが内部に作用する働きであると考えられます。

物理的な作用とは逆に、皮膚から浸透する炭酸泉の生理的な作用と気泡とは関係がないことが研究によって明らかにされています。


  1. 手荒れに対する改善効果

サロンにおける炭酸泉の利用で、頭皮・毛髪に関する効果以外に数多く声が聞かれるのが、手荒れの症状改善です。医療分野の研究でも、一部の皮膚病に非常に効果があることは報告されています。





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